「いぬとおしり」Webサイトをご覧いただきましてありがとうございます。本サービスメンバーの井上潤と申します。
私はこれまで約25年、のうひ葬祭という会社で葬祭事業に携わってまいりました。葬祭事業というのは、お葬式や法要・法事のことで、もちろん対象は「人」です。
そんな私がなぜ、犬の葬儀サービス「いぬのおしり」の責任者になったのか。自己紹介を兼ねて、書かせていただければと思います。
いまから約2年前、愛犬のパール(ミニチュアダックスフンド)が16歳で亡くなりました。この地域ではまだ、ペットの葬儀を行うこと自体、あまり考えられていなかったのです。市営の火葬場で合同火葬をするか、あるいは離れた地域まで連れて行き葬儀を行うくらいしか選択肢がありません。
でも、いずれにも抵抗がありました。私にとってパールは大切な家族であり、子どもであり、また友人でしたから。「なんとか手厚く送ってあげたい」そんな想いと悲しみの中、ペット葬儀会社を探し、お願いすることにしたのですが……
葬儀当日、そこには広く寂しい空間に祭壇がつくられ、造花が飾られていました。
やがて私たち家族に何かが配られました。見れば経典です。
どこからか般若心経の声が聞こえ始め、私たちもそれに倣って読経を始めたのですが……
そのときにふと、感じたのです。
「パールはこんな葬儀を望んでいたのだろうか?」
「最後のお別れがこれで喜んでいるのか?」
業者さんは終始丁寧に対応してくださり、そこには何の不満もありません。ですが葬儀の後も、その疑問は私の中に残り続けることになったのです。
そんな中、のうひ葬祭でペット葬儀の事業を始める、という話が出ました。ついては、この新規事業の責任者を決めなければならないと。
もちろん、迷わず手を上げました。パールの死から消えずに残っていた疑問を、自ら晴らせる機会だと感じたからです。
「人間と全く同じ葬送儀礼(葬儀)」じゃなく、「犬の立場・飼い主の立場で考えるお別れ」を、自分なら実現できると思いました。
私は「愛犬をなくす悲しみ」を知っている人間であり、また、25年以上葬祭事業に携わってきた経験もあります。
私が感じた想いを、犬好きの多くの方に伝えられるいい機会であり、私のやりたいことだと強く思いました。
かくして私は「いぬのおしり」の責任者になりました。
コンセプトは【特別なうちの犬(子)の幸せを想う飼い主(パパ・ママ)の願いが叶うお別れ】です。
正直、このブログを書いている時点では、具体的なことはまだ決められていません。ですが、私がこだわって選んだメンバーと共に、何度もミーティングを重ね、よりよいサービスにしようと頑張っています。
犬好きによる犬のための葬儀サービス。大きなチャレンジだからこそ、覚悟を持って取り組んでいきたいと考えています。今後もこちらのブログなどで随時情報は発信させていただきますので、ぜひご覧くださいね。
そうそう、「いぬのおしり」というネーミングの由来もおもしろいので、チェックしてみてください。
それでは!