犬のしぐさにはいろんな意味があることを解明したのは、ノルウェーのトゥーリッド・ルーガス氏。30種類のしぐさのなかで「お尻を上げる」は、敵意がないことを伝える意味があるそうです。
亡くなっても飼い主との親しい関係がつづいていくような、そんなおわかれの形になればいいという願いを込め、「いぬのおしり」とネーミングしました。
「いぬのおしり」責任者 / 井上 潤
うちのこが亡くなったときは、かなしさもありましたが、からだが硬直してしまう前に、手と足を丸めていつもの寝ているポーズにしてあげました。手足がぴんと張った不自然な状態で火葬されるのは、あのこもきっとイヤだろうなって思ったんですね。
お経とか、祭壇とか、戒名とか。愛犬がなくなったときにも、まるで人と同じような送り方をしますが、それは人間の勝手であって、あのこたちはとくにそんなことは望んでいないと思うんです。
あのこたちが望んでいるのは、自分がいなくなっても、ずっと家族のなかに生きつづけていくこと。ときどき思い出して、「あのときは楽しかったよね」なんて笑いながら話してくれることだと思うんですよ。
だから、うちではいまもあのこがいちばん機嫌良く写っている写真を飾って、お水と大好きだったごはんを毎日あげていますよ。「おはよう」「おやすみ」なんて言いながらね。